花柵わわわの二ノ国箱庭

主に二ノ国の二次創作をやっております。たまに別ジャンル・オリキャラあり。動物も好き。 Twitter始めました→https://mobile.twitter.com/funnydimension

【二ノ国小説】part4「生き地獄」【※ks&グロ注意】

皆さんこんばんちは(*・ω・)ノ

前回小説でのコメントで、散々叩いていた“体育会系向けイベント”ですが…その一つ、体育祭では何と……ウチのクラス3位でしたヽ(^o^)丿
叩いといて本番メッチャ楽しんだとか、我ながら何たるツンデレ行為!
…全く萌えないけどな!!

ジャボーは譲れぬ想いを胸に、ルーフを迎撃する。
守護の冥闇と破壊の閃光…二つの心が今、ぶつかり合った。

今回もボリュームたっぷり☆((
では今回も…ゆっくりしていってね
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二ノ国 magical another world

天地照光~金煌なる光の鳳凰~






「“魔導士”よ…貴公もか…?」

ルーフの眼前に浮く、黒い巨塊。
不定形なその気体は床付近に降下し、細長く伸びてとぐろを巻いた。
先端部分を天井方向に伸ばすと、それは生物の首らしき形を取る。
この一連の様子は、さながら大蛇を形作るかに見えた。

「ギャアオオオォォォオオオ!!!」

突如として響く咆哮。
それは凄まじい黒の暴風となり、壁や床…すなわち王室全体の表面を崩した。
「…!」
飛ばされまいとルーフは両脚に力を込める。
身体を風に乗り飛散する粉塵が打って、時おり傷を残した。
崩れた表面部分が更に粉砕されたのだろう。
「くぅ…」
傷付いた体に再度厳しい仕打ちを受け、僅かに顔が強ばる彼女。
やがて風が止むと、身構えて叫ぶ。

「貴公までも…人を抛つと申すか!」

最早それは気体でなかった。
暴風は気体を消し、その下の実体を露わに…。

こうして現れた長い巨体を持つ黒龍。
その身は金属的で、黒光りした鎧のような鱗に覆われている。
顔から首、尾の先端では、ジャボーの青白い面影が刻まれ輝いていた。

そう…王座の前に佇む黒龍は、ジャボー自身だ。

「“女王”も“魔導士”も……正体は化け物であった訳だ」
呟くと、ルーフは一つ金輪を出現させた。
それをすぐ大槍に変える。
「…貴公は魔法障壁を有していたな。
大いなる杖のみ剥がせる霧の鎧、我が光も通じぬか。
良かろう、しからば物理の刃にて狩ってくれる…」
眼光を飛ばすと、黒龍は蒼炎の息を吐いた。
それを跳躍して避けるルーフ。
直後に、背中から虹光の双翼が開く。
これにより空中で留まることが可能となった。
…が、更に黒い雷撃が彼女を追う。
するとルーフは宙を舞い、外れた雷は天井に衝突した。



ジャボーを黒龍に変えしこの魔法は、レイナスが発動したそれと実は同じだ。
身体を巨体とすることで、体力と魔力を増幅させる。
オリバー達と戦った際も、別の姿を持つ魔物へ変化したが…あちらは火力重視で、代償に理性を失うもの。
対してこちらは機動力を重視した。
攻撃の大半は、人間時に使用する魔法の強化版で、つまり魔法を瞬間的に使えるのだが…やはり威力はあちらに劣る上、“イーゼラー”や“ミーティアライト”などの複雑な魔法は発動不可。
その代わりあちら以上に小回りが利き、理性を失うこともない。
動作や攻撃速度の速いルーフ相手ならこちらの姿が向いており…ジャボーの策とも合致していた。



「その鱗…如何ほど強固か確かめよう」
ルーフが大槍を突き出し、空中から突進する。
その間もジャボーが吹雪や蒼炎を吐き出すが、同じ姿勢を保ち潜り抜けた。
やがて彼の胴体へ刃を突き立てた…が。
「むぅ…!」
固く鋭い音が響き、体ごと弾き飛ばされるルーフ。
そこへ雷撃が追い打ちをかけた。
「うぐっ!」
全身が硬直し、撃ち落とされる形となる。
天井の魔法陣を見下ろし、視界上部に崩れた床を映しつつ彼女は考えた。

単純に武器で叩いても、あの鱗は傷一つ付かない。
野生の竜と違い、戦闘向きにジャボーの意志で形成された身体ゆえだろう。
ならば…───────

「…速力の付加にて、刃をより鋭利にす」
翼や脚で踏ん張りを利かせ、落下を止めた直後…ルーフは大槍を投げ飛ばす。
閃光の力で特別速くなったか、矢となる大槍。
矢と見紛うまでに加速したのだ。
ジャボーが気付いた時には遅かった。
それが胴体の鱗を貫通すると、黒龍は短い悲鳴を上げる。
傷口から赤い体液が零れ、刺さった大槍を濡らした。

ここまで損傷を与えたのは、弓矢ほどの速力だけではない。
その速さで飛ぶのは、強固で巨大な刃を持つ大槍…という点が重要である。
仮に本当の矢を放っても、黒龍の鱗を貫くことは出来ない。
鱗の硬度に負け、弾かれるか折れてしまうからだ。
それ以上の速度で、かなりの硬度を持つ銃弾なら貫通も貫通だろう。
しかし、そうなったところで巨体に受ける損傷は少ない。
弾丸自体が小さいのは勿論、黒龍の筋肉構造は蛇と酷似している。
蛇と同じく腹部移動を主とするので、胴の筋肉が締まっているのだ。
故に弾丸は体内を貫通しにくく、筋肉のせいで臓器に届くかも怪しい。
そればかりか、筋力で体内の弾丸を押し出すのも容易だろう。
だが、大槍が矢の速さで飛べば…巨大な刃が鱗を貫き、筋肉を裂く。
大槍だから、鱗の鎧も筋肉の壁も突破できた。

ただ、それをあの速さで飛ばすのはかなり困難だ。
ルーフは閃光の力を付与し、実現してみせたが…これにはジャボーも度肝を抜かれる。

そんな彼をルーフが更に驚かせた。

手を触れずして、黒龍の身体から大槍を引き抜く。
金輪を浮遊させるのと同じ要領だろうか。
これを手元に引き寄せ、刃先を自らの口元に当てると…こびり付く血を舌ですくった。
それだけで彼に軽く衝撃を与えたが、ここから本当の衝撃は来る。

直後に7割ほど癒えた、ルーフの傷。

彼女は、血を飲むことで回復する力も持っていたのだ。
完治しない辺り、質や量などの条件はあり得るが。

「ひどく動揺しているな、“魔導士”。
されど、この現象は何一つ特異ではない。
生命は全て等しく、他の生命を糧に成り立っている。
我が肉体もその“理”に包含されていた、それだけのことぞ。
…ただ、“理”より外れし“女王”や貴公の生血には、霊妙なものを感ずるが」
黒龍に語りかけた後、これだけ治れば充分、と大槍の一振りで血を払うルーフ。



鱗の鎧が破られた。
彼女はそれに味を占め、先刻の槍投げを攻撃の主とするだろう。
もう鱗での防御は考えず、あの攻撃をどうにか封じなければ。
やはり狙うべきは…大槍を掴むのみならず、力を直接武器に流す両腕だ。

このように考えをまとめると、ジャボーは改めてルーフを見た。
痛みや恐怖による怯みなど、彼の心には一点も存在しない。

あるのは未知への警戒混じりの、“それでも策は破れていない”という確信のみ。







~ホットロイト・住宅街(一ノ国)~

「あの様子だと、明日も学校休みそうだな…」
「…うん。なんだか気持ちまで弱ったみたいだ」

魔法世界“二ノ国”と対をなす、現実世界“一ノ国”。
その世界にある一つの町、ホットロイト。
この町は自動車産業が盛んで、尚且つ人々が気ままな日常を送っている。
それ故か、自動車に強い魅力を見いだし、そのエンジニアを夢とする少年達もいた。
彼ら二人は、住宅街を並んで歩く。

「まあ、もともと病弱な所もあるし…レイラさんの手伝い、きっと張り切り過ぎたんだろ」
前向きな様子で話す、眼鏡が特徴的な金髪の少年。
彼の名はマークといい、14歳で不完全ながら自動車を製作したこともあった。
現在は日々、良質な自動車の開発に努めている。
彼が口にした“レイラ”という単語は、町中で牛乳屋を営む大柄な女性の名だ。
「早く元気にならないかな…シェリー」
心底不安げに言う、丸く青い眼をした茶髪の少年。
マークより一つ年下で、この歳にして母を亡くし、レイラの手助けを受けながら生活している。
彼こそ、“二ノ国”では救世主とされるオリバーだ。

そう、ホットロイトはオリバーの故郷。
彼らは学校帰りに、シェリーという少女の自宅を訪ねた後だ。
彼女は病弱で、かつて外の世界を恐れていた。
だが、オリバーの手で外に連れ出され、恐怖を克服する。
以降シェリーは学校に通い、レイラの店の手伝いを始め…オリバーやマークと友達になった。

そんな彼女が、今日は学校を休んだ。
理由が体調不良ということで、オリバーとマークが見舞いに行ったのだが…内心オリバーは、何か引っかかっている。
こちらの呼びかけに対し彼女は、一応表情を見せるものの、半ば放心しているようであった。
目も虚ろに見えた記憶がある。

実を言うと、これには“歌姫”マルの受けた“粛清”が大いに関わっていた。


二ノ国と一ノ国の人々は、魂を共有し…言わば“別次元の同一人物”の関係を一人一人持っている。
二ノ国の自分からの影響を一ノ国の者が受けたり、また逆のことも時々あるのだ。
この関係を二ノ国の人々は“魂の絆”と呼ぶ。

そしてシェリーは、二ノ国のマルと魂を共有する。
故に…マルに起きた異常事態が、シェリーの体調不良を引き起こした、と考えるのが妥当だ。

だが、オリバーにはまだ知る由もない。

ルーフ襲来のこと、彼女に仲間達が誘拐されたこと。
かつて“魂の絆”で繋がっていたジャボーが、今まさに襲撃を受け、粉骨砕身し自分を護ろうとしていることも────────

「ねえ、君たち」

反対側から車道を横切り、二人の前に立つ者がいた。
思わず彼らは足を止める。
「君たちのうち一人に用があるんだ」
愛想笑いして話すのは、銀髪をボブカットにした少年。
寄せた瞼の間に、赤い瞳が光っている。
年齢は、ちょうど二人と同い年に見えた。
「ええっと…どっちのこと?
君は一体……」
「…“救世主”の方、と言えば分かるか?」
「!」
笑ったままの少年の目と、オリバーの見開いた目が重なる。
直後、マークが怪訝そうに言った。
「おい、お前なんか怪しいな…妙なこと考えてるんじゃ──────」

「マーク、先に帰ってて!」

「オリバー!?」
少年に近付く彼を止めるオリバー。
足を止め、マークは驚いた様子で振り向いた。
「こんな得体の知れない奴…何するか分かんねーぞ!?」
少年の不気味さを察知し、オリバーの身を案じているのだ。
「大丈夫、ここは“住宅街”なんだから。
助けを呼べばすぐ人が来るさ…何かあったら僕はそうする、だから安心して」
しかし、オリバーが笑って彼を諭す。
「オリバー……。
…分かった、無茶したら承知しないぞ!」
何度かこちらを向きつつ、マークは去った。

「自分から尻尾を出したな……。
おおかた眼鏡の方は一般人、だから危険が及ばないよう逃がした、ってか。
…フフ、流石は“救世主”様だ」

少年の笑みは挑発的なものに変わる。





「どうした…体が紅々としているぞ」

赤く濡れた大槍を突き出し、ルーフは黒龍を見た。
言葉通り、黒龍の巨体から多量の赤い液が滴る。

激戦の中で天井は破壊され、いつしか彼らは夕空に浮いていた。
ルーフの両腕を狙いはしたものの、ジャボーが破壊できたのは別の部位であった。
しかし、その部位も彼の血で癒えた。
彼の流血に比例して、ルーフは回復している。

「ガアアアアァァァアアアッ!!」

残る体力を絞り出すよう咆哮し、口前に魔法陣を浮かべる黒龍。
そこから黒く太い光線が吐かれた。
全力の闇魔法にして、黒龍の姿では最強の攻撃である。
闇がルーフの全身を飲み込み、それを見届け脱力するジャボー。


もう一つの巨大化である魔物姿の際、彼は“魔導砲”という高火力攻撃を行うのだが、それには代償がある。
発動直後は反動で動けない、というものだ。
同様に、この攻撃にも反動があった。
その上、少ない体力で無理に発動したものなので、強い疲弊もある。


「何と…いうことだ……。
我が四肢が失われた………」
闇が消えし後に現れたルーフ。
大槍は何処へと飛ばされたようだ。
身体を酷く損傷し、四肢は先端から黒く染まり…古代彫刻がごとく崩壊している。
「……だが…───────」

「グギュウゥッ!!!」

下から大槍が飛び、黒龍の心臓を貫く。
「“輪”は我が一部に同じ……たとえ肉塊となろうが操れるのだよ」
虚ろだった眼は再び輝き、ジャボーを射た。
「…魔法障壁に左右されぬ体内。
そして生命の源たる臓器、心の臓へ……閃光を流してくれようぞ」
言葉と同時に、彼の体内で刃部の宝石が輝く。
その光は刃を伝い、心臓内へ届き…。

「ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアッッ!!!!」

黒龍の咆哮ながら、苦痛による絶叫なのは明白だ。
甲高く悲痛に響く声。
同時に、大量の赤黒い体液が吐き出される。
「グゲェ…ガ……カハッ……………う、ああぁ……」
苦痛で喘ぐジャボーは、元の人間へ戻った。
胸部を鷲掴む右手は震え、溢れる血で手の甲も赤い。
「哀れなり、不死の人間。
“救世主”に倒され、昇天したままなら味わうことなき苦痛ぞ…」
惨たらしい姿を見て、心底憐れむようにルーフは言った。
大槍を手元に戻し、刃の鮮血を飲むと…彼女の身体が完治する。
「やはり、心の臓の生血は絶大な生命力を誇る」

その回復条件は、血の純度であった。
体内を巡った時間が短い程、回復力も高い。
故に心臓内の、体内を巡ってすらない動脈血が最も有効。

「…何故、それまでして人を庇う?
人は冥闇を恐れ、時に悪と見なす。
闇無くして世界は保てぬのに、だ。
現在の貴公はまさしく闇……身を呈して彼らを護ろうが、未だ貴公を敵視する者もいる。
貴公にとって、現世は言わば“生き地獄”であろう?」
ルーフがジャボーに語りかける。
自らを追い込み、嫌悪してきた人間を護る行為が…彼女には純粋に疑問であった。
彼なら、人を憎む心理を多少なりとも理解できる筈、と見ていたためでもある。
彼女なりの情けを含んだ言葉に、ジャボーは…。

「フッ…フフフ………お前は…何も分かって……いない」

不気味にも思える笑いを漏らした。
「…虚勢を張るのは止めよ。
不死と言えど、心の臓をさほどに潰せば、体内の血も瞬く間に無くなり…やがて意識も途絶えよう」
目を細めるルーフ。
その目を見たジャボーは、やや荒い声で返す。
「人を甘く見過ぎだ……女…」
おもむろに右手を動かし…胸部の穴へ挿入した。
「っ……ぐぅ…!」
「なっ……」
痛みに耐える彼を見て、ルーフは呆気にとられる。
誰の目からしても、この行為は全く意味不明だろう…が。

「ああああああっ!!うああ…あっ…!」

叫びと共に、奥を蒼く光らせ、赤い煙を吐く傷口。
「貴公、何をしている…!?」
これにはルーフも驚きを隠せないが、右手を抜き出すジャボーを見て、すぐに悟った。
「もしや…“焼灼止血法”?」

“焼灼止血法”とは、傷口を焼いて塞ぎ、出血を止める止血法である。
かつて戦場で使用されていたもので、今ではこの止血法を知る者すら少ない。
ジャボーが兵士であった頃、回復魔法を使えない時の応急処置として扱われたため、当然彼も知っていた。
が、心臓の穴を塞ぐのに使うこととなったのは、彼自身予想外だ。
しかし、回復魔法も使えない彼にはこれしかなかった。

潰れた心臓なら焼いても構わない、むしろ穴を塞がねば。
さすれば体内の血液は残り、意識も保てる。
そう、“意識さえ保てれば”良いのだ。


「お前は先程……私にとっての現世を“生き地獄”と言ったな…。
……それが何だと…言うのだ。
どのみち私は、地獄に堕ちる定め……だった。
“あの子”より貰った命…無駄にしては……共に逝ける筈など、ありはしない…」
苦しみつつも、穏やかに微笑むジャボー。
脳裏に浮かぶのは…オリバーの亡き母、アリシア
かすれた声で、彼は更に話した。
「それに、私が許しを請うため…償っているとでも…思ったか……。
憎まれ続けようと結構…それでも、まだ“護りたい”と思わせてくれるんだ……この“生き地獄”は、な…。
これは私が望んだこと……お前の主観で…語られる筋合いは…ない」
その後に短く付け足す。
「…地上の者を見下げたような、お前の物言い……それも気に食わんな…。
見下げてばかりいるから……上に“何がある”かも…見抜けんのだよ」

言葉に呼応し、上空で模様が浮かんだ。
何重にもなる魔法陣が、ナナシ城全体を覆っている。

「これは…おのれ、結界か!!」
ルーフは空を見上げて叫んだ。
彼女を嘲笑うがごとく、ジャボーが更に言う。
「そうだ…私の魔力では、仕掛けるにも…時間がかかったが…。
私の意識ある限り……お前は此処を出られない…」

これぞ、ジャボーの策の要だった。
とにかく時間を稼いだのは、この結界を発動するため。
エビルナイトの首輪装着、ルーフの吸血など想定外のことはあったが、最低限これは成功させたかった。

「人間め……」
憎らしげに呟くルーフ。
だが、ジャボーに抱いた感情はそれだけでない。
血みどろとなり、執拗に足掻く彼の姿に…何故か“美しさ”を見出した。
ただ、“美しい”のは自己犠牲の姿ではなく…。
自ら人々の守護に臨み、そのために策を巧妙に練って、身を粉にする…その清い覚悟を、“美しい”と感じてしまった。

「我を再び封ずるのみならず……我が心までも惑わせるか…!」



ジャボーは自嘲の溜め息をつく。
エビルナイトに“無謀な真似はしない”と言いながら、危ない橋を進んで渡ってしまった。
…だが、この猛者相手に保身などしてられない。
自分が渡った橋に、戻り道は無いのだ。

背水の陣へ立ち、ルーフの枷となる彼。
その加護は空を駆け、次元を超え……“一ノ国”にまで及ぶ。


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            ~END~