花柵わわわの二ノ国箱庭

主に二ノ国の二次創作をやっております。たまに別ジャンル・オリキャラあり。動物も好き。 Twitter始めました→https://mobile.twitter.com/funnydimension

【二ノ国小説】part17「私の躯はそのために」【※ks&グロ注意】

皆さんこんばんちは(*・ω・)ノ

今冬から急に降雪が増えましたね……。
しばらく降らなかった分まとめて降ってきたかのようでした(´・ω・`)
…と思ったら次は花粉かよおおお((黙

さて、この小説にはグロ表現・鬱描写が含まれておりますので閲覧の際は気を付けて下さい。

心を完全に閉ざすと決意したジャボーさんだったが…
それはオリバー一行に敗れて以降どうなっているのか?

では今回も…ゆっくりしていってね! ───────────────────────

二ノ国 magical another world

精神融裂~モノクローム絶対神








~ゴーストの谷・最奥(現在)~




「…これで……良かったんだ…」
エビルナイトは、影の腹部から大剣を引き抜いて自分に言い聞かせる。
こうしなければ、平静を保てなくなりそうだ。

「ぬっ…ぐぅうっ……」
一方影は己が支配したその身を震わせた。
苦痛の中で彼は確信する。

もう、この肉体は制御できない。

「ぐおおおおおおぉぉっ!!!」

頭を抱えつつ絶叫すると、全身から漆黒の気体が噴出した。
この気体こそが影の本体…“心の闇”である。

「ジャ…ジャボー……!?」
レイナスは戸惑いつつも声を出した。

パタリと全身の力を抜き、沈黙するジャボー。
その姿は彼本来のものに戻り、レイナスの胸部へ刺さったトライデントも消えている。

だが一向に目覚める気配がない。

「ジャボー!しっかりして…ジャボー!!」
麻痺も回復してきたか、彼女は上半身を起こしてジャボーの肩を揺らした。

共に償っていくと決めたのだ。
そして彼自身に対し償いたいこともある……
こんな形で別れたくはない。

「ジャボー様……」
エビルナイトも彼の側に跪き、その身を抱きかかえる。
ジャボーの体は想像以上に軽く…何だか悲しく思えた。
「エビルナイト…ジャボーをこっちに!」
オリバーに言われ、彼を優しくオリバーの元に置く。
「ありがとう…!」

レイナスもこっちに…!」
「あっ…はい!」
マルの声に導かれ、ふらつきつつレイナスは彼女に寄った。
「このくらいの傷なら…私の歌でも完治できる筈」
ハープの弦を弾き、“チアリーソング”を歌い上げる。
「ありがとうございます…」
レイナスが持つ胸元の傷は癒え、赤く染まった傷口周辺の布も漂白された。
出来ることならジャボーにも使用したかったが、彼の傷を歌で完治させるのは難しく、マルにもかなり負担がかかる。
故に、彼を癒やすつもりのオリバーへ任せることにした。


白大蛇から開放された一行が、横たわる彼に寄り添った。
「今度こそ元に…戻ったんだよね…?」
「ええ、おそらく……」
おそるおそる覗き込むマルとラース。
「お、おい…このままじゃ…いくらコイツでもヤバそうだぞ!?」
「せ…せやせやっ!
止めるためとは言えどてっ腹ぶち抜かれたんやし!」
ジャイロとシズクが、ジャボーの腹部を見て慌てた。
そこには背から腹にかけて傷があり、地面を赤く染めるほど体液を零している。
「大丈夫…絶対に僕が連れ戻すから!」
言いつつオリバーは“ヒールオール”のルーンを描き出した。
「…母さんは…ジャボーに償う時間をくれた。
そしてジャボーも必死に償おうとしてる…
二人の気持ちを無駄にはしない!!」


「よくも……私の体をおおおぉっ!!」

「うわぁっ!?」
「オリバー!?」
突如触手に襲われ、彼の魔法は中断される。
「何や何やぁっ!?」
全員が触手の飛んできた方向を見た。

「そんな…アイツ、まだ戦えるの!?」
目を見開くマル。

その先で一点に留まる黒い気体。
気体はどうにか人の形を保っていた。
更にその左腕から、おびただしい数の触手が。
「このっ…!!」
ジャイロはそれを銃で撃つ。
しかし…
「……効くものか。今の私は肉体を持たぬ」
気体を貫通はしたが…効いた様子はない。
そして、気体…影の頭部から人間らしい顔が現れた。
ただし、先程ジャボーに憑依した時に負傷した右目…そこは気体のまま。
「ならば…!」
今度はレイナスが“マジックアロー”を放つ。
強力な魔法の矢…それは見事に影を貫いたが。
「ぐっ…流石は女王陛下……。
…だが、この程度の“痛み”で私は怯みません」
「何ですって…!?」
一瞬顔を歪めただけで、触手を戻すことはない。

やはり、彼を止められるのは…──────

「その代わり…著しく魔力を失いましたがね」
影は笑いつつも口惜しげにジャボーを見る。

彼の肉体から得た魔力は強大で…
しかも、元は一つだったため完全に使いこなすことが出来たのだ。
その肉体を手放すのは、かなり惜しいことだろう。

「だから私は新たな器を手に入れる。
次はその男の“対”にして更なる魔力を持つ……お前だ」
「う…ぐ…」
影は、触手に侵食されるオリバーを見た。
触手は彼の皮膚と一体化し…そこから少しずつ彼を黒く染めていく。
見かねたエビルナイトとルッチが、全力で剣を触手に下ろした。
「っ……堅いっ…!!」
「…チィッ!
さっきの球体みてーに何本も集まったからか!?」
一連の様子を見届けた影が彼らを嘲笑する。
「ふふ、アナタ方に私は止められない。
それにね……その少年から触手を外せば、彼の命も危ういんですよ」
「何だとぉ!?どういうことだ!?」
影は憤るジャイロに答えた。
「今の彼は私と繋がった状態です…触手によって。
それは“一ノ国”と“二ノ国”とを繋ぐ“魂の絆”の様だ。
言わば、この触手は別世界の二人が共有する魂と同じ。
……その魂を消せば…二人はどうなります?」
「テメェ…俺達を脅してやがるのか!?」
ジャイロは影を睨みつける。
だが、一切笑顔を絶やさない影。
「まさか……。
…とは言え、私は“魂の絆”はおろかナシウスの肉体からも切り離された霊体。
消えるのはその少年のみです」
「そんな…」
マルが表情を曇らせた。
後に続き、同様の反応を見せる仲間達。
「…せやけどっ!!
はよせんとオリバーがアイツに取り憑かれてまうでえぇっ!!?」
言いつつオリバーを見た直後、飛び上がってシズクは彼に駆け寄った。
「わあぁあああああぁっ!?うわわああぁぁっ!!?
アアアアカンアカンアカンアカンアカンッ!!
オリバーが真っ黒にいいいいいいぃぃっっ!!!!
しっかりせぇやオリバーッ!!!オリバアアァァ!!」
しかし、オリバーは必死の呼びかけにも答えない。
「オ、オリバーッ!!そんなっ…嫌だよっ、ねぇ!?」
「クソッ…ちくしょおおぉ!!」
「くっ…オリバー……!!」
「オリバーまで…そんな……」
マル達は慌てふためいた。
そして…オリバーを救う手立てが無いことを悔やむ。

危機に瀕したオリバーとジャボー…二つの魂。
ジャボーが“魂の絆”を断ち切り、互いに独立した二人だが……
今の彼らは未だに繋がっているかのごとく、同等に追い詰められていた。

「指をくわえて見る他ないとは……さぞかし己の無力さをお恨みなさるのでしょうね」
「言うなや自分っ!!
このっっ……アホンダラァッ!!!」
シズクは、影へ本気の怒りをぶつける。
されど笑う影。
「…精一杯わめき散らせば良いさ。
お前達がどう足掻こうと……間もなく救世主は私の器です」


「…思い上がるな……」
「!?」
声が聞こえた直後、影の触手が発光した。

「うあ゛あ゛あ゛あ゛ああああぁぁぁっ!!!」
雷鳴と共に発光し、絶叫する影。

「ひゃあ゛あ゛あ゛あああぁぁぁっ!!!?」
そして突然の雷鳴と発光に驚き、シズクも悲鳴を上げた。
「なっ…何!?」
マル達も騒然とする。
その後触手が消滅し…オリバーは解放された。
「…オリバー!」
「うぅ……みんな…?」
「みんな…?…やないでぇ!!
お前が真っっ黒になりよって俺らの声にも答えへんからごっつ心配したんやぞっ!?」
「そ、そーだ!俺達マジで泣きそうだったぜ……も、文句あっかぁ!?」
半ベソをかいて話すシズクとジャイロ。
「…でも良かったぁ……」
頬を染めたマルが涙を拭って微笑んだ。
「ご無事で何より……」
ラースとレイナスも優しく微笑む。
そんな仲間達へオリバーは笑い返した。
「みんな…ごめんね」
しかしその直後、彼の脳裏に疑問が浮かんだ。
「…でも、一体誰が僕を……」
仲間に気を取られていたが、今になってその向こう側の世界に気が向く。

こうしてやっと目に付いたその背中。

「ジャ…ジャボー!?」
「えっ…!?」
オリバーのことで頭が埋め尽くされていたマル達も、自分達の背後…オリバーの正面を見る。
「い、いつの間に目覚めとったんか…!?」

オリバーを庇うように背を向け、影を見据えるジャボー。
彼は先程目覚め、触手に絡み付かれる少年を見た。

すぐにその状況を理解できた。
己も全く同じ目に遭ったから。

こうして這うように触手の束へ近付き、左手で杖を掴み右手で束を握り締め…“闇の雷撃”は触手を伝って影に直撃したのである。

「……ガホッ!!」

突如ジャボーは大量に吐血し、その場で崩れた。
「ジャボー様…!?」
「お、おいっ!?」
オリバー達が慌てて側に駆け寄る。
「今治すから…じっとしてて!」
オリバーが杖を掲げた。
しかし、震える手のひらがそれを制止する。
「…情けなど……かけることはない……」
「で、でも!」
 「私が一人で…奴を止めるべくしてしたことだ…」
目を細め、かすれた声で語るジャボー。
「過去の私を…消し去れるのは……現在の私の他にいない…。
そして過去の己が…現在を消し去るつもりなら……私は過去と共に消えるのみ…」
彼は再び咳き込んだ後に続けた。
「……お前のその体も…灰が染み付いたこの体も…奴の“器”などではない。
現に…その体は…お前の意志と共に歩んで来た筈……。
ならば私も…─────」
「おいおい、無理に喋らんときや自分!
つまらん意地張っとらんで大人しくしとったらええねん!」
「“意地”などではない…“決断”だ……。
今の奴なら…並の攻撃は効かずとも、お前の杖が放つ光は通用する。
そして私自身の灰を浄化すれば……完全に奴は消え去る筈だ…」
「そ、そんな…貴方に“ホーリー”をかけろと言うの!?
駄目です…そしたら貴方が消えてしまう!」
レイナスが反論した。
心の一部であるココルと一体化を遂げ、自ら会得した禁断の魔法“聖灰”を浄化する魔法“ホーリー”を彼女から得ている。
「それは…どういうことですか…!?」
ラースがその言葉に対し疑問をぶつけると、レイナスは哀しげに目を伏せ答えた。
「私が“聖灰”を降らせたあの時…もう1人の私が持つ“ホーリー”で、人々は綺麗に元通りとなりました。
ですがジャボーはその人々と違う……灰をはびこらせた年月が長すぎたのです」
「…ええ、肉体の方も…最早慣れてしまいましたとも……」
彼女の言葉をジャボーが引き継ぐ。
「故に…私と灰を完全に分かつことは不可能。
それでも女王陛下は我がために、出来る限り灰を取り除いて下さった……私が消えぬ程度にな。
…だが、もう良い……。
私は奴と…血迷っていた愚かな自分と共に消える。
二度と奴を生み出すことのないように……
それこそがせめてもの償い…────」

「んなことしか思い付かねぇとか…アンタも大馬鹿だな」

「…なっ!?」
「兄さん…!?」
驚くジャボーとラースを尻目に、ジャイロが呆れた様子で続けた。
「ったく……何つーか…見た目の割にオリバーと似通ってんだな、色々。
今更持ち出すのも未練たらしいと思ったが…しゃーない、吐いちまうか」
そう言った直後、彼の声や表情が急変する。
「…アンタの過去や本当の願い……オリバーを通してだが確かに伝わったし、心底同情するよ。
だが…こっちにゃそれでも譲れねぇもんがあるのさ。
今のアンタなら……分かるな?」
「兄さん…まさか」
真剣な兄の口調で、ラースはその言わんとすることを察したようだった。
「……ああ…」
ジャボーも観念したように目を伏せる。
二人の様子を見届け、ジャイロは再び語った。
「…そう、先代皇帝のことだ。
あれに関しては……どんな訳があろうと安々許せるもんじゃない。
だからアンタにはきっちり償ってもらうぜ」
「ジャイロ…」
マル達も深刻そうな表情を浮かべる。
無論、先代皇帝…ジャイロとラースの父親を手にかけたジャボーも例外ではない。
寧ろ誰より深刻な表情と声を持って答えた。
「十分に承知している…
これより行うことも、百年もの罪を償いたいがためのこと……」
「だぁかぁら、そこが大馬鹿だっつーんだよ!」
「…!?」
言葉の調子を戻すジャイロ。
「散々世界を狂わせた挙げ句に“二度と過ちを犯さないため死んで償います~”…ってか?
随分と身勝手な“償い”だなぁ!
誰も得しねぇし無責任なこった!」
「っ……私が蘇った時と今回は違う…。
私の心より生まれし闇を…葬らねばならん…」

「違わないよ」

マルも話に加わった。
「要するに貴方は、“過去を消すこと”が償いだって思い込んでるだけだよ。
そこの女王様はそんなこと無いんだけど…貴方は自分を責め過ぎ。
そして自分を大事にしてないんだね」
「ええ……本当の意味での“償い”はそうではありません。
過去を“消す”のではなく“受け入れ”、少しずつ己を正していくこと…そうですよね、オリバー……」
レイナスがオリバーの顔を見て言うと、彼もそれに応えた。
「そう…君が消えることなんてないんだ。
皆でアイツを止めて……焦らなくていいから、また進むんだよ」
「…………」
ジャボーは沈黙して各々の言葉を聞いている。
彼は静かな表情と裏腹に、脳内で目まぐるしく思考していた。
そんな彼へ、ジャイロが再び言う。
「小難しい話になっちまったが…アンタにはきっちり償ってもらう。
皆のために何が出来るか悩んで、考え苦しみ抜いてもらうのさ。
そうして、ちっせぇことから少しずつ取り組んでくんだ」
「…兄さんも盗みを止めたのは勿論、人々から盗んだ物を返していってますからね」
「えっ…そうだったの!?」
「ラ、ラース!余計なこと言うんじゃねーぞ!?」
笑顔のラースと驚くマルの言葉に焦るジャイロ。
「ごめんなさい…丁度良い例かと思いまして」
しかし、ラースは至って普通に返した。
「…ま、まあつまりっ!
そのっ…蘇ったからには…償うために死ぬ気で生きろ!!
死んで詫びるだなんて“逃げ”は許さねぇからな!」
取り乱しつつも締めくくるジャイロ。
「…“死ぬ気で生きろ”…って訳分からんわ……」
シズクが呆れて呟いた。

「…今度こそ君の傷を癒やすよ。
放って置けないんだ…僕も皆も」
再び“ヒールオール”のルーンを描くオリバー。
シズクが念入りにジャボーの右腕を掴み、動きを止めようとしたが…彼自身もう動くことはなかった。


「また…巻き込んでしまったな……」


一言ポツリと呟く。
しかし口調はどこか明るく、傷の癒える感覚もあってか表情は穏やかだ。

何かしらの決意を改めたらしい。



「ふふふ……あははは…」

傷が完治する頃だろうか…気味の悪い笑い声が聞こえた。
声の方を見ると案の定、影が動きを取り戻しつつある。
痺れが完全に取れないのか影は身を震わせ、触手は頭足類のように踊り狂っていた。

「いつからナシウスも女王陛下も…女子供に諭されるほど成り下がった……?」

ゆっくり顔を上げて影が言う。
笑顔に変わりはないが……苦痛も顔に映っていた。
「ナシウス…また他人に踊らされるつもりですか?
何も分かっていませんよ、そいつらは……。
心の弱い奴らと一緒にいたら…お前の心まで弱ってしまう」
ハッキリと、しかし囁くような口調でジャボーに語りかけた。
「傷付きたくなければこちらへ来なさい…私にその体を渡すんです。
痛みを感じぬ“閉じた心”こそ人間の行き着くべき所……そうでしょう?」
右手を差し伸べるように伸ばす影。

“悪魔の囁き”。

それはきっとこういうものだ、とオリバー達は感じる。
牙を隠し、甘い言葉で相手を引き込んでいく……闇そのものにさえ思えた。
そして彼らは大いに危惧する。
ジャボーが引き込まれてしまわないか、と。

「うぐあああぁっ!?」
しかしそれは必要なかった。

「何も分かっていないのは…お前だ」

ジャボーは顔を上げ、影を睨み付ける。
影の右腕を一本の氷の棘が貫通していた。
否…茨のようにそれは何本も生え、複雑に絡み合い影を地面に縫いつけている。
「ジャボー…!」
「…考え直して…くれたんだね」
オリバー達が感激したように笑みを浮かべた。
「しかし何だあの魔法!?
俺達と戦った時は使わなかったろ!?」
「ええ、見たこともない魔法です」
ジャイロとラースが氷の棘を見つめる。
「使えなかった……あの時は」
ジャボーが静かに答えた。
「てこたぁ…蘇った後に覚えたのか!?」
「…ああ」
「んなっ…」
ジャイロは、短期間でこれだけの魔法を覚えたことに驚き…その後、納得したように言う。
「…成る程、灰を利用しやがったのか」
聖灰より得た強大な魔力…それは本来危険なものだが、彼の場合その危険はなくなり今では彼本来の魔力と変わらぬように引き出すことが出来る。

「ナシっ…ウすうぅ……!!!」
影が呻きつつジャボーを睨み返した。
そんな影へジャボーが鋭い瞳を向ける。
「お前に私の心は見えない…自ら心を閉ざした者に人の心は見えぬ。
過去から逃げ回り、外界から心を隔離したお前には……何も無い 」
「ぁぐうぅっ!?」
言いつつ氷の棘を操り、更に伸ばして分岐させ…影の体を貫いた。
「…何も見えていなかったんだ……私の心には何も映っていなかった。
だが、ようやく………」
影の傷口からは赤い液が滴り、氷の棘を染めていく。
「自らに出来た闇を越え、その手で光を掴み取る……それを繰り返して進むのが“人間”だと気付いた」
最後に、彼は瞳に強い光を宿した。


「……この体はお前の器などではない。
己の心に従い、生きて償うと決めた。
私の体はそのためにある…!」

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            ~END~